第二種電気工事士(学科)「交流回路と三相交流」の練習問題(12問)
第二種電気工事士(学科)の「交流回路と三相交流」(一般問題)から12問を収録しています。答えの下に解説があるので、間違えた理由をその場で確認できます。
過去の試験問題の転載や言い換えではなく、試験科目と法令・技術の内容から当サイトが独自に作成した問題です。
交流回路と三相交流では何が問われる?
インピーダンス Z=√(R²+X²) と力率 R÷Z、三相のY結線とΔ結線で√3倍になる量を押さえれば、交流の計算問題はほぼこの組み合わせで解けます。
交流回路と三相交流で間違えやすいのはどこ?
RとXを単純に足す、力率をR÷Xにする、Y結線で線間電圧をそのまま相にかける、Δ結線の線電流に√3を掛け忘れる、三相電力の√3と3を取り違える、が典型的な失点です。
交流回路と三相交流をくわしく知るには?
実効値とリアクタンスから、インピーダンスと力率、三相のY結線・Δ結線と三相電力までを、例題つきで順に説明します。
-
実効値100Vの正弦波交流電圧の最大値〔V〕として、最も近いものは。
- 57.7
- 70.7
- 100
- 141正解
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最大値は約141Vです。正弦波では最大値=√2×実効値なので、1.41×100≒141V になります。コンセントの100Vや200Vは実効値で表した値です。√2を掛ける代わりに割ると70.7V、√3で割ると57.7Vという誤りになります。
-
50Hzで誘導性リアクタンスが20Ωのコイルを、60Hzの電源で使用したときの誘導性リアクタンス〔Ω〕は。
- 16.7
- 20
- 24正解
- 28.8
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誘導性リアクタンスは24Ωです。コイルのリアクタンスは X=2πfL で周波数に比例するので、20×60÷50=24Ω になります。周波数に反比例するのはコンデンサの容量性リアクタンスで、これと取り違えると16.7Ωという誤りになります。
-
抵抗12Ωと誘導性リアクタンス16Ωを直列に接続し、交流200Vを加えた。回路に流れる電流〔A〕は。
- 10正解
- 12.5
- 16.7
- 29.2
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電流は10Aです。インピーダンスは √(12²+16²)=20Ω で、200÷20=10A になります。抵抗とリアクタンスは電圧の位相が90°ずれるので、単純に足したり並列の式で合成したりはできません。並列の式を使うと約29.2A、リアクタンスだけで割ると12.5Aという誤りになります。
-
抵抗20Ωと誘導性リアクタンス15Ωの直列回路の力率〔%〕は。
- 57
- 60
- 75
- 80正解
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力率は80%です。インピーダンスは √(20²+15²)=25Ω で、力率は R÷Z=20÷25=0.8 です。X÷Z の60%は sinθ にあたり、X÷R とすると75%、R÷(R+X) とすると約57%という誤りになります。
-
抵抗16Ωと誘導性リアクタンスの直列回路に交流100Vを加えたところ、5Aの電流が流れた。この回路の消費電力〔W〕は。
- 300
- 400正解
- 500
- 625
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消費電力は400Wです。電力を消費するのは抵抗だけなので、P=I²R=5²×16=400W になります。100×5=500Wは皮相電力で、力率 16÷20=0.8 を掛けると同じ400Wになります。100²÷16=625Wは、抵抗に100Vが全部かかると誤った場合の値です。
-
抵抗30Ωと誘導性リアクタンス40Ωを並列に接続し、交流120Vを加えた。電源から流れる電流〔A〕は。
- 1
- 1.7
- 5正解
- 7
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電源からの電流は5Aです。抵抗には 120÷30=4A、コイルには 120÷40=3A が流れ、両者は位相が90°ずれているので √(4²+3²)=5A になります。そのまま足した7Aは位相差を無視した誤りで、抵抗とリアクタンスを直列のように足して割ると約1.7Aになります。
-
正弦波交流回路の電圧と電流の関係について、誤っているものはどれか。
- 抵抗だけの回路では、電流は電圧と同相である。
- コイルだけの回路では、電流は電圧より90°遅れる。
- コンデンサの容量性リアクタンスは、周波数が高いほど小さくなる。
- コンデンサだけの回路では、電流は電圧より90°遅れる。正解
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誤っているのは「コンデンサだけの回路では、電流は電圧より90°遅れる」です。コンデンサでは電流が電圧より90°進みます。遅れるのはコイルの場合です。容量性リアクタンスは 1÷(2πfC) なので、周波数が高いほど小さくなるという記述は正しい内容です。
-
1相の抵抗が20Ωの平衡三相負荷をY結線にして、線間電圧200Vの三相交流電源に接続した。線電流〔A〕として、最も近いものは。
- 3.3
- 5.8正解
- 10
- 17.3
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線電流は約5.8Aです。Y結線では相電圧が線間電圧の1/√3倍で 200÷1.73≒115.5V、これを20Ωで割って約5.8Aです。Y結線では線電流と相電流は等しくなります。線間電圧200Vをそのまま抵抗にかけると10A、さらに√3倍すると17.3Aという誤りになります。
-
1相の抵抗が10Ωの平衡三相負荷をΔ結線にして、線間電圧200Vの三相交流電源に接続した。線電流〔A〕として、最も近いものは。
- 11.5
- 20
- 34.6正解
- 60
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線電流は約34.6Aです。Δ結線では各相の抵抗に線間電圧200Vがそのままかかるので、相電流は 200÷10=20A。線電流は相電流の√3倍で、20×1.73≒34.6A になります。20Aは相電流で、Y結線の式を使うと11.5Aという誤りになります。
-
三相3線式200Vの電動機に線電流30Aが流れている。力率が85%のとき、消費電力〔kW〕として、最も近いものは。
- 5.1
- 8.8正解
- 10.4
- 15.3
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消費電力は約8.8kWです。三相電力は √3×線間電圧×線電流×力率 で、√3×200×30×0.85≒8,833W です。√3を掛け忘れると5.1kW、力率を掛け忘れると10.4kW、√3の代わりに3を掛けると15.3kWという誤りになります。
-
平衡三相の抵抗負荷をΔ結線で使ったところ、消費電力は9kWだった。同じ抵抗をY結線につなぎ替えて同じ電源に接続したときの消費電力〔kW〕は。
- 3正解
- 5.2
- 9
- 27
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消費電力は3kWになります。Y結線にすると各抵抗にかかる電圧が1/√3倍になり、電力は電圧の2乗に比例するので (1/√3)²=1/3 倍で、9÷3=3kW です。電圧の比のまま1/√3倍にすると5.2kW、逆に3倍すると27kWという誤りになります。
-
1相が抵抗16Ωと誘導性リアクタンス12Ωの直列である平衡三相負荷をΔ結線にし、線間電圧200Vの電源に接続した。三相全体の消費電力〔kW〕は。
- 4.8正解
- 6.0
- 7.5
- 14.4
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消費電力は4.8kWです。1相のインピーダンスは √(16²+12²)=20Ω、相電流は 200÷20=10A で、抵抗で消費される電力は 3×10²×16=4,800W です。3×200×10=6.0kWは皮相電力、線電流の約17.3Aを相電流の代わりに使うと14.4kWという誤りになります。
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