第二種電気工事士の受験資格・試験日程・受験料
第二種電気工事士は、年齢・学歴・実務経験を問わず誰でも受験できます。学科試験は50問・120分の四肢択一で60点以上が合格、技能試験は40分で欠陥のない作品を仕上げれば合格です。受験手数料はインターネット申込みで11,100円(2025年11月14日改定)です。
第二種電気工事士の受験資格は?
受験資格はありません。年齢・学歴・実務経験に関係なく、誰でも受験できます。
試験は学科試験と技能試験の2段階です。技能試験を受けられるのは、学科試験の合格者と学科試験の免除者だけです。
学科試験は何問出て、何点取れば合格?
学科試験は50問・120分の四肢択一で、合格基準点は60点です。一般問題30問と配線図20問に分かれ、配点はどちらも1問2点なので、30問正解で60点に届きます。
合格基準点は、令和8年度の受験案内に「60点とする」と書かれています。2010年度から2026年度上期までの第二種の学科(筆記)で60点以外になったのは、2014年度下期の56点の1回だけです。
図記号は原則としてJIS C 0303:2000などのJIS規格に従います。工事方法は電気設備の技術基準とその解釈、内線規程の基本的な部分から出題され、解釈の第218条・第219条(国際規格の取り入れ)は適用されません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出題数 | 50問(一般問題30問・配線図20問) |
| 試験時間 | 120分 |
| 出題形式 | 四肢択一(筆記方式はマークシート、CBT方式はパソコンで解答) |
| 配点 | 1問2点・100点満点 |
| 合格基準点 | 60点 |
CBT方式と筆記方式はどう選ぶ?
学科試験はCBT方式と筆記方式のどちらか一方を選びます。両方は受けられず、2026年度(令和8年度)からは受験申込みのときに方式を決めます。
CBT方式は、試験会場のパソコンで解答する方式です。指定された期間内にマイページから会場と日時を予約し、予約しないと受験できません。受験票は送られないので、当日は顔写真付きの公的証明書を持参します。問題の内容を第三者に開示しないことへの同意も必要です。
2026年度のCBT実施期間は上期が4月23日から6月7日、下期が9月24日から11月8日で、どちらも46日間です。筆記方式は上期5月24日、下期10月25日の1日だけです。試験センターは、会場と日時を選べるCBT方式を勧めています。
2026年度上期の学科受験者78,290人のうち、CBT方式は36,447人、筆記方式は41,843人でした(試験センターのプレス発表)。
学科試験が免除になるのはどんな人?
次のいずれかに当てはまる人は、申請すれば学科試験が免除され、技能試験から受けられます。前回または前々回の第二種の学科試験に合格した人は、証明書類なしで免除を申請できます。
学校の課程による免除は、電気理論・電気計測・電気機器・電気材料・送配電・製図(配線図を含むもの)・電気法規の単位をすべて修得して卒業した場合が対象です。該当するかは卒業した学校に確認し、学科試験免除証明書に学校長の証明を受けます。
免除で受験する場合も、申込み期間と受験手数料は学科試験から受ける人と同じです。
| 前回・前々回の学科合格者 | 前回または前々回の第二種電気工事士学科試験に合格した人(証明書類は不要) |
|---|---|
| 電気工学の課程の卒業者 | 高等学校・高等専門学校・大学等で、経済産業省令で定める電気工学の課程を修めて卒業した人 |
| 電気主任技術者 | 第一種・第二種・第三種電気主任技術者免状の取得者 |
| 鉱山保安法の試験の合格者 | 鉱山保安法第18条の試験のうち、電気保安に関する事項を分掌する係員の試験に合格した人 |
| 旧制度の有資格者 | 旧自家用電気工作物施設規則で認定された人、旧電気事業主任技術者資格検定規則による有資格者 |
技能試験では何をして、どうなれば合格?
技能試験は、持参した工具を使い、配線図で与えられた課題を支給材料で40分以内に完成させる実技試験です。合格基準は「作品に欠陥がないこと」で、欠陥が1つでもあれば不合格になります。
課題は、毎年事前に公表される候補問題の中から出ます。2026年度(令和8年度)の候補問題はNo.1からNo.13の13問で、2026年1月16日付けで公表されました。配線図や施工条件の細かい部分は、当日の試験問題に書かれます。
欠陥の判断基準は試験センターが公表しています。未完成、配置・寸法・接続方法の相違、誤接続・誤結線、電線の色別・極性の相違、電線の損傷、リングスリーブの圧着、差込形コネクタ、器具への結線、金属管工事、合成樹脂製可とう電線管工事、取付枠、その他の12項目です。2016年度下期までは重大な欠陥がなく軽微な欠陥が2つ以内なら合格でしたが、2017年度上期から今の基準になりました。
リングスリーブ、差込形コネクタ、端子ねじは、やり直しで足りなくなったら申し出れば追加でもらえ、それ自体は欠陥になりません。支給材料以外の材料は使えません。
技能試験には何の工具を持っていく?
技能試験では、電動工具以外の工具ならすべて使えます。そのうえで、作業に最低限必要な6つが指定工具とされ、必ず持参します。
圧着工具は、握りの部分が黄色のリングスリーブ用を選びます。〇・小・中・大の刻印がはっきり出るものが必要で、圧着端子用の工具で数字の刻印が付いた場合や、使い古して刻印が読めない場合は欠陥と判断されます。試験中の工具の貸し借りはできません。
| 指定工具(必ず持参) | ペンチ、ドライバー(プラス・マイナス)、電工ナイフ、スケール、ウォーターポンププライヤー、リングスリーブ用圧着工具(JIS C 9711:1982・1990・1997 適合品) |
|---|---|
| 使えないもの | 回路計(テスター)などの計測器、電動工具(充電式の電動機能付き工具を含む)、改造した工具、自作した工具 |
| 使ってよいもの | 電動工具以外の工具、手袋、工具用の腰ベルト、電線を一時的に束ねるクリップ(試験終了までに外す) |
2026年度(令和8年度)の試験日程は?
第二種電気工事士試験は上期と下期の年2回あり、どちらも学科試験のあとに技能試験を行います。申込みは原則インターネットで、受付開始日の10時から最終日の17時までです。
2026年9月14日時点で、下期の申込み受付(8月17日〜9月3日)は終わっています。下期の学科試験はCBT方式が9月24日から11月8日、筆記方式が10月25日です。技能試験は47都道府県で、12月12日(土)または13日(日)に分けて行われます。
| 区分 | 申込み受付 | CBT会場予約 | 学科(CBT方式) | 学科(筆記方式) | 技能試験 |
|---|---|---|---|---|---|
| 上期 | 3月16日〜4月6日 | 4月10日〜5月15日 | 4月23日〜6月7日 | 5月24日 | 7月18日または19日 |
| 下期 | 8月17日〜9月3日 | 9月9日〜10月14日 | 9月24日〜11月8日 | 10月25日 | 12月12日または13日 |
受験手数料はいくら?
第二種の受験手数料は、インターネット申込みで11,100円、書面申込みで12,500円です(非課税)。2025年11月14日に改定され、それまではインターネット9,300円、書面9,600円でした。
書面申込みは、インターネットを使えないなどやむを得ない事情がある場合だけです。受付終了日の10日前までに試験センターへ連絡して、書類を取り寄せます。
個人申込みの支払いは、クレジットカード、コンビニ、ペイジーから選べます。決済時の事務手数料は別にかかり、申込みが受理されたあとは受験者の都合で取り消すことも、返金を受けることもできません。
| 区分 | インターネット申込み | 書面申込み |
|---|---|---|
| 第二種 | 11,100円 | 12,500円 |
| 第一種 | 13,000円 | 14,400円 |
合格したら、免状はどこで受け取る?
技能試験に合格したら、住民登録している住所の都道府県知事に免状の交付を申請します。手数料は都道府県の条例で決まっているので、窓口ごとに確認が必要です。第二種は実務経験がなくても免状が交付されます。
免状を受け取ると、一般用電気工作物等の電気工事の作業に従事できます。作業するときは免状を携帯する義務があります(電気工事士法第5条)。
免状取得後に3年以上の実務経験を積むか講習を受け、認定電気工事従事者の認定証を受けると、最大電力500kW未満の自家用電気工作物(需要設備)のうち600V以下で使う部分の工事もできるようになります。
第一種電気工事士とは何が違う?
第一種は、第二種の範囲に加えて、最大電力500kW未満の工場やビルなど自家用電気工作物の工事にも従事できる資格です。学科試験は9科目・50問(一般問題40問程度・配線図問題10問程度)・140分で、技能試験は60分です。
免状を受けるには、試験の合格に加えて電気工事の実務経験3年以上が必要です。免状の交付を受けた日から5年以内ごとに、自家用電気工作物の保安に関する講習を受ける義務もあります(電気工事士法第4条の3)。
2026年度の第一種の上期学科試験はCBT方式だけで行われ、受験手数料はインターネット申込みで13,000円です。
| 項目 | 第二種 | 第一種 |
|---|---|---|
| 従事できる範囲 | 一般用電気工作物等 | 一般用電気工作物等と、最大電力500kW未満の自家用電気工作物 |
| 学科試験 | 50問・120分(一般30問・配線図20問) | 50問・140分(一般40問程度・配線図10問程度) |
| 技能試験 | 40分 | 60分 |
| 免状に必要な実務経験 | 不要 | 3年以上 |
| 定期講習 | なし | 免状交付から5年以内ごと |
| 受験手数料(インターネット) | 11,100円 | 13,000円 |
よくある質問
第二種電気工事士に受験資格はありますか?
ありません。年齢・学歴・実務経験に関係なく誰でも受験できます。技能試験は、学科試験の合格者と学科試験の免除者が受けられます。
第二種電気工事士の受験料はいくらですか?
インターネット申込みで11,100円、書面申込みで12,500円です(非課税)。2025年11月14日の改定で、それまでの9,300円・9,600円から上がりました。決済の事務手数料は別にかかります。
技能試験に落ちたら、次は学科試験から受け直しですか?
前回または前々回の学科試験に合格していれば、申請により学科試験が免除され、技能試験から受けられます。証明書類は不要ですが、申込み期間と受験手数料は学科から受ける人と同じです。
CBT方式と筆記方式は両方受けられますか?
受けられません。どちらか一方を選び、2026年度からは受験申込みのときに方式を決めます。CBT方式は期間内に自分で会場と日時を予約する必要があり、予約しないと受験できません。
第二種電気工事士の学科試験は何点で合格ですか?
合格基準点は60点です。50問すべて1問2点なので、30問正解で合格点に届きます。2010年度以降、基準点が60点から下がったのは2014年度下期(56点)の1回だけです。
出典:第二種電気工事士試験|電気技術者試験センター、第二種電気工事士の試験概要、第二種電気工事士の学科試験のポイント、令和8年度 第二種電気工事士上期試験 受験案内(PDF)、令和8年度電気工事士試験の実施日程等(PDF)、令和8年度 第二種電気工事士技能試験候補問題の公表について(PDF)、電気工事士技能試験の概要と注意すべきポイント(PDF)、電気工事士技能試験 欠陥の判断基準(PDF)、平成26年度下期 第二種電気工事士筆記試験結果(PDF)、電気工事士の免状交付、第一種電気工事士の学科試験のポイント、電気工事士法施行令の一部を改正する政令(受験手数料の改定)|経済産業省、電気工事士法(e-Gov法令検索)