第二種電気工事士(学科)「施工方法」の練習問題(18問)

第二種電気工事士(学科)の「施工方法」(一般問題)から18問を収録しています。答えの下に解説があるので、間違えた理由をその場で確認できます。

過去の試験問題の転載や言い換えではなく、試験科目と法令・技術の内容から当サイトが独自に作成した問題です。

施工方法では何が問われる?

施設場所ごとに使える工事の種類(電技解釈156-1表)、各工事の支持点間や差込み深さ、接地工事の種類と値、D種接地を省略できる条件を、電技解釈の条文の数字で答える分野です。

施工方法で間違えやすいのはどこ?

がいし引きは点検できない隠ぺい場所で使えない。合成樹脂管の差込みは1.2倍(接着剤0.8倍)・支持点1.5m、ケーブルは2m。金属管のD種省略は乾燥4m以下、対地150V以下なら8m以下。

第二種電気工事士(学科)の全187問をクイズ形式で解く

施工方法をくわしく知るには?

電技解釈156-1表の施設場所と工事の種類、がいし引き・合成樹脂管・金属管・ケーブル工事の数値、A種〜D種接地工事の値とD種を省略できる条件、住宅の対地電圧と危険な場所の制限を条文どおりに整理します。

施工方法:施設場所と工事の種類・各工事の数値・接地工事を読む

  1. 点検できない隠ぺい場所で、湿気の多い場所に施設する使用電圧100Vの低圧屋内配線の工事として、施設できないものはどれか。

    • 合成樹脂管工事
    • 金属管工事
    • ケーブル工事
    • 金属ダクト工事正解
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    施設できないのは金属ダクト工事です。電技解釈156-1表で、点検できない隠ぺい場所の湿気の多い場所に使えるのは、合成樹脂管工事・金属管工事・金属可とう電線管工事・ケーブル工事の4つだけです。金属ダクト工事が使えるのは、展開した場所か点検できる隠ぺい場所の乾燥した場所に限られます。

  2. 展開した場所で乾燥した場所に施設する使用電圧100Vの低圧屋内配線の工事として、施設できないものはどれか。

    • フロアダクト工事正解
    • ライティングダクト工事
    • 金属線ぴ工事
    • バスダクト工事
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    施設できないのはフロアダクト工事です。フロアダクト工事は床に埋め込んだダクトを使う工事で、156-1表では点検できない隠ぺい場所の乾燥した場所(300V以下)にだけ認められています。展開した乾燥場所の300V以下では、ライティングダクト工事、金属線ぴ工事、バスダクト工事のほか、がいし引きやケーブル工事なども使えます。

  3. 使用電圧100Vの低圧屋内配線で、がいし引き工事を施設できない場所はどれか。

    • 展開した場所で湿気の多い場所
    • 点検できない隠ぺい場所で乾燥した場所正解
    • 点検できる隠ぺい場所で乾燥した場所
    • 点検できる隠ぺい場所で水気のある場所
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    施設できないのは「点検できない隠ぺい場所で乾燥した場所」です。がいし引き工事は電線を目で見て点検できることが前提の工事で、156-1表では展開した場所と点検できる隠ぺい場所には乾燥・湿気を問わず使えますが、点検できない隠ぺい場所では乾燥した場所でも使えません。

  4. 使用電圧100Vのがいし引き工事による低圧屋内配線に関する記述として、誤っているものはどれか。

    • 屋外用ビニル絶縁電線(OW)を使用した。正解
    • 電線相互の間隔を6cm以上とした。
    • 電線と造営材との離隔距離を2.5cm以上とした。
    • 電線を造営材の側面に沿って取り付け、支持点間の距離を2m以下とした。
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    誤っているのは「屋外用ビニル絶縁電線(OW)を使用した。」です。電技解釈第157条は、がいし引き工事の電線を絶縁電線とし、屋外用ビニル絶縁電線、引込用ビニル絶縁電線、引込用ポリエチレン絶縁電線を除いています。電線相互6cm以上、300V以下での造営材との離隔2.5cm以上、造営材の上面・側面に沿う支持点間2m以下は規定どおりです。

  5. 合成樹脂管工事に関する記述として、正しいものはどれか。

    • 接着剤を使わずに、管相互の差込み深さを管の外径の0.8倍とした。
    • 管の支持点間の距離を2mとした。
    • 接着剤を使って、管とボックスの差込み深さを管の外径の0.8倍以上とした。正解
    • 管の中で電線を接続し、接続部分を絶縁テープで十分に被覆した。
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    正しいのは「接着剤を使って、管とボックスの差込み深さを管の外径の0.8倍以上とした。」です。電技解釈第158条は差込み深さを管の外径の1.2倍以上、接着剤を使う場合は0.8倍以上としており、接着剤なしの0.8倍は足りません。支持点間は1.5m以下なので2mは長すぎます。管の中に電線の接続点を設けることも禁止されています。

  6. 使用電圧100V(対地電圧100V)の金属管工事で、管のD種接地工事を省略できないものはどれか。ただし、管の長さは接続した全長とする。

    • 管の長さが3mで、乾燥した場所に施設する。
    • 管の長さが7mで、乾燥した場所に施設する。
    • 管の長さが7mで、簡易接触防護措置を施して湿気の多い場所に施設する。
    • 管の長さが10mで、乾燥した場所に施設する。正解
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    省略できないのは「管の長さが10mで、乾燥した場所に施設する。」です。電技解釈第159条で、300V以下の金属管のD種接地工事を省略できるのは、長さ4m以下を乾燥した場所に施設する場合と、対地電圧150V以下で長さ8m以下のものに簡易接触防護措置を施すか乾燥した場所に施設する場合です。10mは8mを超えるので、乾燥した場所でも省略できません。

  7. D種接地工事に関する記述として、正しいものはどれか。

    • 接地抵抗値は、10Ω以下としなければならない。
    • 地絡を生じたときに0.5秒以内に自動的に電路を遮断する装置を施設した低圧電路では、接地抵抗値を500Ω以下とできる。正解
    • 接地線には、直径2.6mm以上の軟銅線を使わなければならない。
    • 使用電圧が300Vを超える低圧の機械器具の金属製外箱に施す。
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    正しいのは「地絡を生じたときに0.5秒以内に自動的に電路を遮断する装置を施設した低圧電路では、接地抵抗値を500Ω以下とできる。」です。D種の接地抵抗値は原則100Ω以下で、この条件で500Ω以下に緩和されます(電技解釈第17条)。接地線は直径1.6mm以上の軟銅線などで、2.6mmはA種の値です。300V超の低圧機器の外箱にはC種を施します。

  8. 使用電圧400Vの三相誘導電動機の金属製外箱に施す接地工事の種類と接地抵抗値の組合せとして、正しいものはどれか。ただし、電路には地絡を生じたときに0.5秒以内に電路を自動的に遮断する装置が施設されている。

    • D種接地工事、100Ω以下
    • D種接地工事、500Ω以下
    • C種接地工事、10Ω以下
    • C種接地工事、500Ω以下正解
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    正しいのは「C種接地工事、500Ω以下」です。電技解釈第29条では、300Vを超える低圧の機械器具の金属製外箱にC種接地工事を施します。C種の接地抵抗値は原則10Ω以下ですが、地絡時に0.5秒以内に自動遮断する装置があれば500Ω以下でよいとされています(第17条)。D種は300V以下の機械器具に施す接地工事です。

  9. 低圧の機械器具の金属製外箱に施すD種接地工事を省略できない場合はどれか。

    • 電気用品安全法の適用を受ける2重絶縁の構造の機械器具を施設する。
    • 低圧用の機械器具を、乾燥した木製の床の上で取り扱うように施設する。
    • 水気のある場所に施設する機械器具の電路に、定格感度電流15mA・動作時間0.1秒の電流動作型漏電遮断器を施設する。正解
    • 対地電圧100Vの機械器具を、乾燥した場所に施設する。
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    省略できないのは「水気のある場所に施設する機械器具の電路に、定格感度電流15mA・動作時間0.1秒の電流動作型漏電遮断器を施設する。」です。電技解釈第29条の漏電遮断器による省略は、水気のある場所以外に限られます。2重絶縁構造の機器、乾燥した木の床の上で扱う機器、対地電圧150V以下の機器を乾燥した場所に置く場合は省略できます。

  10. 住宅に定格消費電力2kW以上の電気機械器具を施設し、その屋内電路の対地電圧を150Vを超える値にする場合の施設方法として、電技解釈第143条の条件に当てはまるものはどれか。

    • その機械器具だけに電気を送る専用の屋内配線とし、専用の開閉器と過電流遮断器を施設した。正解
    • ほかの部屋のコンセントと同じ分岐回路から電気を送った。
    • 屋内電路の対地電圧を400Vとした。
    • 屋内配線には簡易接触防護措置を施さなかった。
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    正しいのは「その機械器具だけに電気を送る専用の屋内配線とし、専用の開閉器と過電流遮断器を施設した。」です。住宅の屋内電路の対地電圧は原則150V以下で、電技解釈第143条の条件を満たせば2kW以上の機器に限り300V以下にできます。条件には漏電遮断器や屋内配線の簡易接触防護措置も含まれ、上限は300Vなので400Vは認められません。

  11. 低圧屋内配線の電線の接続方法として、不適切なものはどれか。

    • 金属管工事で、電線の接続をアウトレットボックスの中で行った。
    • 合成樹脂管工事で、電線の接続を管の中で行い、絶縁テープで十分に被覆した。正解
    • VVFケーブル相互を、ジョイントボックスの中で差込形コネクタにより接続した。
    • 絶縁電線相互をリングスリーブで圧着し、絶縁電線の絶縁物と同等以上の絶縁効力のあるもので被覆した。
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    不適切なのは「合成樹脂管工事で、電線の接続を管の中で行い、絶縁テープで十分に被覆した。」です。電技解釈第158条は、合成樹脂管の中に電線の接続点を設けないことを定めており、被覆の方法にかかわらず管の中では接続できません。金属管工事も同じで、接続はアウトレットボックスなどの中で行います。

  12. ケーブル工事による低圧屋内配線に関する記述として、誤っているものはどれか。

    • VVFケーブルを造営材の側面に沿って取り付け、支持点間の距離を2m以下とした。
    • キャブタイヤケーブルを造営材の下面に沿って取り付け、支持点間の距離を1m以下とした。
    • VVFケーブルを、防護装置なしで直接コンクリートに埋め込んだ。正解
    • 重量物の圧力を受けるおそれがある箇所のケーブルに、適当な防護装置を設けた。
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    誤っているのは「VVFケーブルを、防護装置なしで直接コンクリートに埋め込んだ。」です。電技解釈第164条第2項で、コンクリートに直接埋め込めるのはMIケーブル、コンクリート直埋用ケーブル、所定のがい装を持つケーブルに限られます。支持点間はケーブル2m以下、キャブタイヤケーブル1m以下で、重量物の圧力を受ける箇所には防護装置を設けます。

  13. プロパンガスなどの可燃性ガスが漏れて滞留し、電気設備が点火源となって爆発するおそれがある場所の低圧屋内配線の工事として、適切なものはどれか。

    • 金属管工事(薄鋼電線管を使い、管とボックスは5山以上ねじ合わせて接続)正解
    • 合成樹脂管工事(CD管を使用)
    • 金属線ぴ工事
    • がいし引き工事
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    適切なのは「金属管工事(薄鋼電線管を使い、管とボックスは5山以上ねじ合わせて接続)」です。電技解釈第176条は、可燃性ガス等が滞留するおそれがある場所の屋内配線を、薄鋼電線管以上の強度の金属管工事か、キャブタイヤケーブル以外のケーブルを使うケーブル工事に限っています。合成樹脂管工事やがいし引き工事は使えません。

  14. ガソリンなどの危険物を貯蔵する場所に低圧屋内配線を施設する工事の方法として、不適切なものはどれか。

    • 厚さ2mm以上の硬質ポリ塩化ビニル電線管を使った合成樹脂管工事
    • 薄鋼電線管を使った金属管工事
    • ケーブルを金属管に収めて施設したケーブル工事
    • CD管を使った合成樹脂管工事正解
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    不適切なのは「CD管を使った合成樹脂管工事」です。電技解釈第177条は、危険物を製造・貯蔵する場所の合成樹脂管工事から、厚さ2mm未満の合成樹脂製電線管とCD管を除いています。薄鋼電線管以上の強度の金属管工事や、ケーブルを管などの防護装置に収めたケーブル工事は施設できます。

  15. ライティングダクト工事に関する記述として、誤っているものはどれか。

    • ダクトの支持点間の距離を2m以下とした。
    • ダクトの終端部を閉そくした。
    • ダクトの開口部を上に向けて施設した。正解
    • ダクトを造営材に堅ろうに取り付け、造営材を貫通させなかった。
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    誤っているのは「ダクトの開口部を上に向けて施設した。」です。電技解釈第165条第3項では、開口部は下に向けるのが原則です。簡易接触防護措置を施してじんあいが入りにくくした場合などに限って横向きにできますが、上向きは認められていません。支持点間2m以下、終端部の閉そく、造営材を貫通しないことは規定どおりです。

  16. 低圧屋内配線と弱電流電線(電話線)の施設方法として、不適切なものはどれか。

    • 金属管工事の電線と電話線を、同じ金属管に収めて施設した。正解
    • VVFケーブルと電話線が接触しないように離して施設した。
    • がいし引き工事の電線と電話線の離隔距離を10cm以上とした。
    • 合成樹脂管工事の電線と電話線を、別々の管に収めて施設した。
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    不適切なのは「金属管工事の電線と電話線を、同じ金属管に収めて施設した。」です。電技解釈第167条では、管やダクトなどの工事による低圧配線の電線と弱電流電線を、同一の管やボックスの中に施設しないことが原則です。ケーブル工事などでは接触しないように施設し、がいし引き工事では10cm以上(裸電線は30cm以上)離します。

  17. 低圧の移動電線(コードやキャブタイヤケーブル)の断面積として、電技解釈で認められる最小の値はどれか。

    • 0.5mm²
    • 0.75mm²正解
    • 1.25mm²
    • 2mm²
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    正しいのは0.75mm²です。電技解釈第171条は、低圧の移動電線の断面積を0.75mm²以上と定めています。1.25mm²は、移動して使う機器にC種・D種接地工事を施すとき、可とう性のある軟銅より線を接地線にする場合の最小断面積で、別の規定の数値です。

  18. 低圧の地中電線路を直接埋設式により施設する。車両その他の重量物の圧力を受けるおそれがある場所での埋設深さとして、電技解釈に定められている値はどれか。

    • 0.3m以上
    • 0.6m以上
    • 1.0m以上
    • 1.2m以上正解
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    正しいのは1.2m以上です。電技解釈第120条第4項は、直接埋設式の地中電線の埋設深さを、車両その他の重量物の圧力を受けるおそれがある場所では1.2m以上、その他の場所では0.6m以上としています。0.6mは重量物の圧力を受けない場所の値です。この深さは原則の値で、ケーブルの種類や施設条件を考慮して圧力に耐えるように施設する場合などは、同項のただし書きにより例外が認められています。地中電線は、堅ろうなトラフに収めるなどの方法で衝撃から守ります。

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