第二種電気工事士(学科)「検査方法」の練習問題(10問)

第二種電気工事士(学科)の「検査方法」(一般問題)から10問を収録しています。答えの下に解説があるので、間違えた理由をその場で確認できます。

過去の試験問題の転載や言い換えではなく、試験科目と法令・技術の内容から当サイトが独自に作成した問題です。

検査方法では何が問われる?

絶縁抵抗の基準値(0.1MΩ・0.2MΩ・0.4MΩ)を対地電圧で判定し、絶縁抵抗計・接地抵抗計・クランプ形電流計などの測定器の使い方と用途を答える分野です。

検査方法で間違えやすいのはどこ?

単相3線式100/200Vの200V回路は対地電圧100Vなので0.1MΩ。三相200Vは0.2MΩ。漏れ電流はすべての電線をまとめて挟み、1本だけ挟むと負荷電流になる。

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検査方法をくわしく知るには?

絶縁抵抗の基準値(0.1MΩ・0.2MΩ・0.4MΩ)を対地電圧で判定する方法、絶縁抵抗計と接地抵抗計のつなぎ方、クランプ形電流計・回路計・検相器の用途、完成した設備を検査する順番を整理します。

検査方法:絶縁抵抗・接地抵抗の基準値と測定器の使い方を読む

  1. 単相2線式100V(対地電圧100V)の分岐回路で、電路と大地間の絶縁抵抗として、電気設備に関する技術基準を定める省令に定められた最小の値はどれか。

    • 0.1MΩ正解
    • 0.2MΩ
    • 0.4MΩ
    • 1.0MΩ
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    正しいのは0.1MΩです。省令第58条は、使用電圧300V以下で対地電圧150V以下の電路の絶縁抵抗を0.1MΩ以上としています。0.2MΩは300V以下でそれ以外の電路(三相3線式200Vなど)、0.4MΩは使用電圧が300Vを超える電路の値です。測定は開閉器や過電流遮断器で区切ることのできる電路ごとに行います。

  2. 単相3線式100/200Vの住宅で、200Vのエアコンにつながる分岐回路の電路と大地間の絶縁抵抗について、基準値とその理由の組合せとして正しいものはどれか。

    • 0.2MΩ以上:使用電圧が200Vだから
    • 0.1MΩ以上:対地電圧が100Vだから正解
    • 0.4MΩ以上:300Vを超える電路だから
    • 0.1MΩ以上:使用電圧が100Vだから
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    正しいのは「0.1MΩ以上:対地電圧が100Vだから」です。単相3線式は中性線を接地しているので、200Vの負荷をつなぐ回路でも電線と大地の間の電圧(対地電圧)は100Vです。省令第58条の区分では300V以下で対地電圧150V以下に当たり、0.1MΩ以上が基準です。使用電圧の200Vだけを見て0.2MΩとするのが典型的な誤りです。

  3. 低圧電路の絶縁性能に関する記述として、誤っているものはどれか。

    • 絶縁抵抗は、開閉器または過電流遮断器で区切ることのできる電路ごとに測る。
    • 三相3線式200V(対地電圧200V)の電路では、0.2MΩ以上が必要である。
    • 絶縁抵抗の測定が難しい場合は、使用電圧を加えた状態で漏えい電流が1mA以下であればよい。
    • 使用電圧が300Vを超える低圧電路では、0.1MΩ以上あればよい。正解
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    誤っているのは「使用電圧が300Vを超える低圧電路では、0.1MΩ以上あればよい。」です。省令第58条で、300Vを超える低圧電路は0.4MΩ以上が必要です。測定は開閉器や過電流遮断器で区切れる電路ごとに行い、測定が難しい場合は電技解釈第14条により、使用電圧を加えた状態の漏えい電流1mA以下で代えられます。

  4. 低圧屋内配線の電路と大地間の絶縁抵抗を絶縁抵抗計で測定する方法として、適切なものはどれか。

    • 電路に電圧が加わったまま、絶縁抵抗計を接続して測定した。
    • 電路を停電させ、負荷を接続したまま点滅器を入れて、L端子を電路に、E端子を接地極(接地線)に接続した。正解
    • 電路を停電させ、負荷の電球を外し、点滅器を切った状態で測定した。
    • 絶縁抵抗計の代わりに、回路計の抵抗レンジで測定した。
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    適切なのは「電路を停電させ、負荷を接続したまま点滅器を入れて、L端子を電路に、E端子を接地極(接地線)に接続した。」です。電路と大地間の測定では、点滅器を入れて点滅器より先の配線まで測定範囲に含めます。点滅器を切ると、その先の配線が測れません。負荷を外す必要があるのは電線相互間を測る場合です。

  5. 低圧屋内配線の電線相互間の絶縁抵抗を測定するときの状態として、適切なものはどれか。

    • 負荷を接続し、点滅器を入れた状態で測定する。
    • 電路に通電した状態で測定する。
    • 負荷(電球など)を取り外し、点滅器を入れた状態で測定する。正解
    • 接地線を外した状態で、電線と大地の間を測定する。
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    適切なのは「負荷(電球など)を取り外し、点滅器を入れた状態で測定する。」です。負荷をつないだままだと、電線相互間が負荷を通してつながり、絶縁が良くても抵抗値が小さく表示されます。点滅器を入れるのは、点滅器より先の配線も測定範囲に入れるためです。通電したままの測定は危険で、測定器も傷めます。

  6. 接地抵抗計(電池式)で接地抵抗を測定する方法として、誤っているものはどれか。

    • 被測定接地極E、補助接地極P、補助接地極Cを、この順にほぼ一直線上に並べる。
    • 補助接地極は、取扱説明書に示された間隔をとって地面に打ち込む。
    • 測定の前に、電池の容量が十分であることを確かめる。
    • 補助接地極PとCは、被測定接地極Eのすぐそばにまとめて打ち込む。正解
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    誤っているのは「補助接地極PとCは、被測定接地極Eのすぐそばにまとめて打ち込む。」です。接地抵抗計では、E・P・Cの順にほぼ一直線上に並べ、決められた間隔をとって補助接地極を打ち込みます。極どうしが近すぎると、互いの電位の影響で正しい値が出ません。測定の前には電池の確認と、地電圧が測定に影響しないかの確認をします。

  7. 単相2線式の電路で、クランプ形漏れ電流計を使って漏れ電流を測る方法として、正しいものはどれか。

    • 接地側の電線だけを挟む。
    • 非接地側の電線だけを挟む。
    • 2本の電線をまとめて挟む。正解
    • 電線を挟まず、クランプの先端を電線に接触させる。
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    正しいのは「2本の電線をまとめて挟む。」です。行きと帰りの電流は、漏れがなければ大きさが同じで向きが逆なので、まとめて挟むと打ち消し合って0になります。漏れがあると差が残り、その差が漏れ電流として表示されます。1本だけ挟むと負荷電流を測ることになります。単相3線式や三相3線式では3本をまとめて挟みます。

  8. 測定器とその用途の組合せとして、誤っているものはどれか。

    • 検相器:三相回路の相順を調べる
    • 低圧検電器:電路が充電されているかどうかを調べる
    • 回路計(テスタ):配線の導通を調べる
    • 照度計:電路の絶縁抵抗を調べる正解
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    誤っているのは「照度計:電路の絶縁抵抗を調べる」です。照度計は明るさ(照度、単位lx)を測る計器で、絶縁抵抗は絶縁抵抗計で測ります。検相器は三相の電線がどの相順でつながっているかを確かめ、電動機の回転方向を合わせるのに使います。低圧検電器は充電の有無、回路計は電圧・抵抗・導通の確認に使います。

  9. 完成した屋内配線の検査で行う導通試験の目的として、適切なものはどれか。

    • 配線の接続に誤りや断線がないかを確かめる。正解
    • 接地抵抗値が基準以下かどうかを確かめる。
    • 電路と大地間の絶縁が保たれているかを確かめる。
    • 電動機の回転速度が定格どおりかを確かめる。
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    適切なのは「配線の接続に誤りや断線がないかを確かめる。」です。導通試験は、回路計などを使い、電線が器具まで正しくつながっているか、途中で切れていないかを確認する試験です。電路と大地間の絶縁は絶縁抵抗計、接地の良否は接地抵抗計で確かめるので、導通試験とは目的が違います。

  10. 対地電圧100Vの電路に施設した機器の金属製外箱のD種接地工事を測ったところ、接地抵抗値は200Ωだった。この電路には、地絡を生じたときに0.1秒で動作する漏電遮断器が施設されている。判定として正しいものはどれか。

    • 0.5秒以内に動作する漏電遮断器があるので、500Ω以下であれば適合する。正解
    • D種接地工事の値は100Ω以下なので、不適合である。
    • C種接地工事の値である10Ω以下が必要なので、不適合である。
    • 漏電遮断器があるので、接地抵抗は測定しなくてよい。
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    正しいのは「0.5秒以内に動作する漏電遮断器があるので、500Ω以下であれば適合する。」です。D種接地工事の接地抵抗値は原則100Ω以下ですが、地絡時に0.5秒以内に電路を自動遮断する装置があれば500Ω以下でよいと電技解釈第17条にあります。0.1秒で動作する漏電遮断器はこの条件を満たすので、200Ωは適合です。

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