第二種電気工事士(学科)「許容電流と幹線・分岐回路」の練習問題(13問)
第二種電気工事士(学科)の「許容電流と幹線・分岐回路」(一般問題)から13問を収録しています。答えの下に解説があるので、間違えた理由をその場で確認できます。
過去の試験問題の転載や言い換えではなく、試験科目と法令・技術の内容から当サイトが独自に作成した問題です。
許容電流と幹線・分岐回路では何が問われる?
電線の許容電流は表の値×電流減少係数、幹線は電動機が多いときだけ1.25倍(50A超は1.1倍)、過電流遮断器は3倍の式と2.5倍の式の小さいほう、分岐回路は3m・8m(35%)・制限なし(55%)の区分で判断します。
許容電流と幹線・分岐回路で間違えやすいのはどこ?
減少係数の本数区分(3本以下0.70・4本0.63・5〜6本0.56)の取り違え、電動機の割増しを全体に掛ける、20Aの配線用遮断器(1.6mm)とヒューズ(2mm)の混同、30Aの回路に15Aのコンセントを許してしまう、が典型的な失点です。
許容電流と幹線・分岐回路をくわしく知るには?
電線の許容電流と電流減少係数、幹線の太さと過電流遮断器の選び方、分岐回路の過電流遮断器の位置と電線・コンセントの組合せを、電技解釈の条文に沿って説明します。
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直径2.0mmの600Vビニル絶縁電線(軟銅線)4本を同一の金属管に収めて施設する。電線1本あたりの許容電流〔A〕は。ただし、周囲温度は30℃以下とし、電流減少係数は電気設備の技術基準の解釈による。小数点以下は四捨五入する。
- 20
- 22正解
- 25
- 35
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許容電流は22Aです。直径2.0mmの軟銅線の許容電流は35Aで、同一管内に4本入れるときの電流減少係数は0.63なので、35×0.63≒22A になります。3本以下の0.70を使うと約25A、5〜6本の0.56を使うと約20Aという誤りになります。
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断面積5.5mm²の600Vビニル絶縁電線(軟銅より線)3本を合成樹脂管に収めて施設する。電線1本あたりの許容電流〔A〕は。ただし、周囲温度は30℃以下、電流減少係数は0.70とし、小数点以下は四捨五入する。
- 27
- 31
- 34正解
- 49
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許容電流は34Aです。断面積5.5mm²のより線の許容電流は49Aで、これに電流減少係数0.70を掛けて 49×0.70≒34A になります。管に入れると熱が逃げにくくなるため、表の値をそのまま使うと49Aという誤りになります。
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低圧屋内幹線に、定格電流の合計が30Aの電動機と、定格電流の合計が15Aの電熱器がつながっている。この幹線の電線に必要な許容電流の最小値〔A〕は。ただし、需要率・力率等による修正はしない。
- 45
- 48
- 52.5正解
- 56.25
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必要な許容電流は52.5Aです。電動機の合計30Aが電熱器の15Aより大きく、しかも50A以下なので、電動機分を1.25倍して 30×1.25+15=52.5A になります(電技解釈第148条)。係数を掛けるのは電動機分だけで、全体に1.25を掛けると56.25Aという誤りになります。
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低圧屋内幹線に、定格電流の合計が60Aの電動機と、定格電流の合計が20Aの電熱器がつながっている。この幹線の電線に必要な許容電流の最小値〔A〕は。ただし、需要率・力率等による修正はしない。
- 80
- 86正解
- 88
- 95
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必要な許容電流は86Aです。電動機の合計60Aは電熱器の20Aより大きく、50Aを超えるので係数は1.1で、60×1.1+20=86A になります。50A以下のときの1.25を使うと95A、全体に1.1を掛けると88Aという誤りになります。
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低圧屋内幹線に、定格電流の合計が20Aの電動機と、定格電流の合計が30Aの電熱器がつながっている。この幹線の電線に必要な許容電流の最小値〔A〕は。ただし、需要率・力率等による修正はしない。
- 50正解
- 52
- 55
- 62.5
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必要な許容電流は50Aです。電動機の割増しは、電動機の定格電流の合計が他の機器の合計より大きい場合だけに適用されます。ここでは電動機20Aが電熱器30Aより小さいので、単純に 20+30=50A です。電動機分を1.25倍すると55Aという誤りになります。
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低圧屋内幹線に、定格電流の合計が40Aの電動機と、定格電流の合計が10Aの電熱器がつながっている。幹線の電線の許容電流が61Aのとき、幹線を保護する過電流遮断器の定格電流の最大値〔A〕は。
- 61
- 130正解
- 150
- 152.5
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過電流遮断器の定格電流は130Aまでにできます。電動機がある幹線では「電動機の合計の3倍+他の機器の合計」=40×3+10=130A 以下で、かつ許容電流の2.5倍=152.5A 以下とします。小さいほうの130Aが上限です。電熱器分まで3倍すると150Aという誤りになります。
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低圧屋内幹線に、定格電流の合計が80Aの電動機と、定格電流の合計が5Aの電熱器がつながっている。幹線の電線の許容電流が96Aのとき、幹線を保護する過電流遮断器の定格電流の最大値〔A〕は。
- 240正解
- 245
- 255
- 288
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過電流遮断器の定格電流は240Aまでです。「電動機の合計の3倍+他の機器の合計」は 80×3+5=245A ですが、これが許容電流の2.5倍=96×2.5=240A を超えるので、240Aに抑えます。245Aは2.5倍の上限を見落とした値で、許容電流を3倍すると288Aという誤りになります。
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低圧屋内幹線を保護する過電流遮断器の定格電流が100Aである。この幹線から分岐し、許容電流40Aの電線で分岐回路の過電流遮断器まで配線するとき、分岐点から過電流遮断器までの電線の長さの最大値は。
- 3m
- 5m
- 8m正解
- 制限はない
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8mまでです。電線の許容電流は幹線の過電流遮断器の定格の 40÷100=40% で、35%以上55%未満にあたるので、分岐点から8m以下に過電流遮断器を置けば足ります(電技解釈第149条)。55%以上なら長さの制限はなく、35%未満なら原則どおり3m以下です。
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低圧屋内幹線を保護する過電流遮断器の定格電流が60Aである。この幹線との分岐点から7mの箇所に分岐回路の過電流遮断器を施設するとき、分岐点から過電流遮断器までの電線に必要な許容電流の最小値〔A〕は。
- 21正解
- 27
- 33
- 60
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必要な許容電流は21Aです。分岐点から3mを超え8m以下の箇所に過電流遮断器を置く場合は、電線の許容電流が幹線の過電流遮断器の定格の35%以上必要で、60×0.35=21A になります。55%を使うと33Aですが、55%以上が必要なのは8mを超える場合です。
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低圧屋内の分岐回路で、分岐回路を保護する過電流遮断器、軟銅線の太さ、コンセントの組合せとして、誤っているものはどれか。
- 定格電流20Aの配線用遮断器、直径1.6mm、定格電流15Aのコンセント
- 定格電流30Aの過電流遮断器、直径2.6mm、定格電流20Aのコンセント
- 定格電流40Aの過電流遮断器、断面積8mm²、定格電流40Aのコンセント
- 定格電流30Aの過電流遮断器、直径2.0mm、定格電流30Aのコンセント正解
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誤っているのは「定格電流30Aの過電流遮断器、直径2.0mm、定格電流30Aのコンセント」です。30Aの過電流遮断器で保護する分岐回路には直径2.6mm以上の軟銅線が必要です。20Aの配線用遮断器に15Aのコンセント、30Aの回路に20Aのコンセントをつなぐのは、電技解釈149-3表の範囲に入っています。
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低圧屋内の分岐回路で、分岐回路を保護する過電流遮断器、軟銅線の太さ、コンセントの組合せとして、正しいものはどれか。
- 定格電流20Aの配線用遮断器、直径1.6mm、定格電流30Aのコンセント
- 定格電流30Aの過電流遮断器、直径2.6mm、定格電流15Aのコンセント
- 定格電流50Aの過電流遮断器、断面積8mm²、定格電流50Aのコンセント
- 定格電流40Aの過電流遮断器、断面積8mm²、定格電流30Aのコンセント正解
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正しいのは「定格電流40Aの過電流遮断器、断面積8mm²、定格電流30Aのコンセント」です。40Aの分岐回路には断面積8mm²以上の軟銅線を使い、コンセントは30A以上40A以下のものをつなげます。30Aの回路に15Aのコンセントはつなげず、50Aの回路には断面積14mm²以上の軟銅線が必要です。
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定格電流20Aの過電流遮断器(配線用遮断器ではないもの)で保護する低圧屋内の分岐回路に使用できる軟銅線の太さの最小値は。
- 直径1.2mm
- 直径1.6mm
- 直径2.0mm正解
- 直径2.6mm
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最小の太さは直径2.0mmです。電技解釈149-1表では、15Aを超え20A以下の過電流遮断器のうち、配線用遮断器なら直径1.6mm、配線用遮断器以外(ヒューズなど)なら直径2mmとされています。同じ20Aでも遮断器の種類で必要な太さが変わる点に注意します。
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使用電圧300V以下の低圧屋内電路で、定格電流15Aの過電流遮断器で保護された他の屋内電路に接続する電路から電気の供給を受ける場合、引込口の開閉器を省略できるのは、その電路の長さが何m以下のときか。
- 3m
- 8m
- 10m
- 15m正解
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15m以下です。電技解釈第147条では、使用電圧300V以下で、15A以下の過電流遮断器または15Aを超え20A以下の配線用遮断器で保護された他の屋内電路に接続する長さ15m以下の電路から電気を受ける場合に、引込口の開閉器を省略できます。3mや8mは分岐回路の過電流遮断器の位置の条件と混同しやすい数字です。
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